11月の物語
私の体力は有り余っていて、今年中に消滅できそうにない。


これなら毎年こうしていればよかったな。


だから私はイブ君に無駄にベタベタとくっついた。


『クラリ…。今年は甘えたがりか、全く可愛いなぁ。』


すこし困ったように私の髪をなでるイブ君。


・・・そうそう。そうやって君の手で私の寿命を減らしていくの・・・


でも一向に私の体は消滅する気配を見せない。


嘘…?やばい…このままだとあたしの作戦が失敗に終わる?やっぱ悪魔会議で話せば…。
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