11月の物語
クラリが仕事熱心なことはわかっていた。
でもオレはロウソクを消したくなかったんだ。
痛む気持ちを必死に抑えオレはロウソクの火をそっとけした。
(あぁクラリ・・・お前は今あいつの腕の中で倒れているのか?マフラーは巻けたか?)
クラリを心配する気持ちと後悔とが入り混じる。
オレは少しの時間悲しみに暮れたんだ。
オレが悲しみに暮れる時間はないのはわかってった。
・・・そろそろクラリを迎えに行かないと・・・