11月の物語
オレは気を確かにして初めて11月の国へと行った。


11月の国にはやっぱりオレの許せない天使のあいつがオレの大切なクラリを横にして悲しんでいる。


・・・フッ、いい気味だ。もっとお前は悲しめ・・・


クラリの意識がないのにこんなことをオレは考えるなんてな…。


オレの心は悲しんでいるあいつを見た瞬間喜びに包まれた。


でも、オレがいくら喜んだってクラリはしばらく目覚めない。


『お前…。誰だよ…。』


知らない悪魔を見た瞬間驚く天使のあいつの顔。

オレはあいつに向かってキッと睨みつけた。
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