11月の物語
そしてお父様は真剣な目で俺の方を向き口を開く。


『イブ、とりあえずマフラーをお父さんに預からせてくれ。

もしかしたらそのマフラーにとんでもない呪いがかけられているかもしれない。ここで天使界の情報を漏らすわけにはいかない。』


お父様の言うことは正しく聞こえた。


でも俺はお父様の命令を逆らった。

いやだ・・・。


だって、このマフラーはクラリから貰った最初で最後のクリスマスプレゼントだから。


でも、そんなのんきなことを言っていられる状況ではなかったんだ。
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