11月の物語

え?嘘・・・、


どうして断言できるの?


まだクラリさんの体はあるのに…。


あたしは息を呑みチャーリーさんに怒鳴るように主張した。


『クラリさんは消滅してません。この悪魔界のどこかにいるんです。』


チャーリーさんはあたしの主張に笑って返してきた。


『ハハッ、君は面白いことを言うんだね。どうしてそう思うのかい?』


あたしの考えは・・・


あたしが沈黙しているとチャーリーさんはさらに言う。


『根拠もないのにそういうこと言わないでほしいな。』


根拠?一瞬あたしはチャーリーさんが悪い悪魔にみえた。


『今、オレが悪い悪魔にみえたでしょ?そうだよ、オレはなぁクラリの命の灯を消した悪い悪魔なんだ。』
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