11月の物語
オリビアの眠る墓の上には灯の消えた真っ黒なロウソクが上がっている。


『オリビアちゃんに言いたいことがあるなら言って。多分オリビアちゃんもアナタと話したいと思うわ。』


どこかクラリに似た感じを出す女の悪魔が言った。


俺はオリビアの眠る墓の前でしゃがみ込み手を合わせしばらく目を閉じた。


もう10月の悪魔界にはいない、もう二度と会うことのないオリビアに届くように・・・





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