副社長とふたり暮らし=愛育される日々
外国人風のふわりとしたマッシュボブの髪型がよく似合っている彼は、女の子みたいでとても可愛らしい。
けれど、動く喉仏や骨張った手は、もちろんちゃんと男らしさも感じるし、ポケットに両手を突っ込んでニコニコしている姿は少年みたいだ。
カッコよさと可愛さを兼ね備えた海都くんは、私に近づいてペコリと軽く頭を下げる。
「お疲れ様でした。今日はこのあと何か予定あります?」
さらっとそんなふうに聞かれ、私は目をぱちぱちと瞬かせる。まさか予定を聞かれるとは思っていなかったから、ちょっと動揺してしまう。
「えっと……何か用かな?」
「あぁ、すみません急に。俺、もうちょっとりらさんと話したいなと思って。もし空いてれば、ご飯でも食べに行きませんか?」
ストレートに誘われて、一層どぎまぎする私。
海都くんとは休憩時間に少しお互いの話をしたけれど、とても気さくで親しみやすい人だと感じた。だから、彼と食事をしに行くこと自体は嫌ではないのだけど……。
決まっているわけではないものの、同居し始めてから家でご飯を作るのは私の役目になっている。それを怠ってしまってもいいものか、なんとなく悩んでしまう。
でも、副社長は今までずっとひとりだったわけだし、私がいなくたって困ることは何もないんだよね。
けれど、動く喉仏や骨張った手は、もちろんちゃんと男らしさも感じるし、ポケットに両手を突っ込んでニコニコしている姿は少年みたいだ。
カッコよさと可愛さを兼ね備えた海都くんは、私に近づいてペコリと軽く頭を下げる。
「お疲れ様でした。今日はこのあと何か予定あります?」
さらっとそんなふうに聞かれ、私は目をぱちぱちと瞬かせる。まさか予定を聞かれるとは思っていなかったから、ちょっと動揺してしまう。
「えっと……何か用かな?」
「あぁ、すみません急に。俺、もうちょっとりらさんと話したいなと思って。もし空いてれば、ご飯でも食べに行きませんか?」
ストレートに誘われて、一層どぎまぎする私。
海都くんとは休憩時間に少しお互いの話をしたけれど、とても気さくで親しみやすい人だと感じた。だから、彼と食事をしに行くこと自体は嫌ではないのだけど……。
決まっているわけではないものの、同居し始めてから家でご飯を作るのは私の役目になっている。それを怠ってしまってもいいものか、なんとなく悩んでしまう。
でも、副社長は今までずっとひとりだったわけだし、私がいなくたって困ることは何もないんだよね。