副社長とふたり暮らし=愛育される日々
「ちょ、海都くん……っ!?」
「結構本気だよ? りらさんのこと気に入ったから」
年下とは思えない色っぽい声が耳元で響き、ぐんぐん体温が上昇していく。
嘘でしょう? 私のことを気に入っただなんて……ていうか、まずこの体勢をなんとかしないと!
なんとか腕を解こうともがくも、小悪魔な彼はさらに私をパニックに陥らせる。
──ちゅっ、と頬に唇を押しつけて。
「これ、アメリカ流の挨拶」
一瞬何をされたかわからず呆然とする私に、海都くんはクイッと口角を上げてそう言った。
我に返り、バッと頬を押さえると、彼はおかしそうに笑いながらようやく離れ、「またね」と手を振って改札へと向かっていく。
私たちを見ていた人が冷やかすような視線を向けて通りすぎていくけれど、それに気を取られる余裕はなかった。
「な……なんだったの……!?」
頬を押さえたまま呟く私の心臓は、今になってドクドクと大きく脈打っている。
まさか海都くんが、私なんかにあんなことをしてくるなんて!
アメリカ流の挨拶? ここは日本だよ!? 好きな人以外には、ほっぺにだってキスしちゃダメだって!
それとも、私のことを気に入ったというのは、本当にそういう意味なの……?
「結構本気だよ? りらさんのこと気に入ったから」
年下とは思えない色っぽい声が耳元で響き、ぐんぐん体温が上昇していく。
嘘でしょう? 私のことを気に入っただなんて……ていうか、まずこの体勢をなんとかしないと!
なんとか腕を解こうともがくも、小悪魔な彼はさらに私をパニックに陥らせる。
──ちゅっ、と頬に唇を押しつけて。
「これ、アメリカ流の挨拶」
一瞬何をされたかわからず呆然とする私に、海都くんはクイッと口角を上げてそう言った。
我に返り、バッと頬を押さえると、彼はおかしそうに笑いながらようやく離れ、「またね」と手を振って改札へと向かっていく。
私たちを見ていた人が冷やかすような視線を向けて通りすぎていくけれど、それに気を取られる余裕はなかった。
「な……なんだったの……!?」
頬を押さえたまま呟く私の心臓は、今になってドクドクと大きく脈打っている。
まさか海都くんが、私なんかにあんなことをしてくるなんて!
アメリカ流の挨拶? ここは日本だよ!? 好きな人以外には、ほっぺにだってキスしちゃダメだって!
それとも、私のことを気に入ったというのは、本当にそういう意味なの……?