副社長とふたり暮らし=愛育される日々
家の最寄り駅に向かうまでの電車内で、昨日届いていた友達からのお祝いメッセージへの返信をする。その中には七恵からのものもあって、彼女には副社長とのこともかいつまんで報告しておいた。
そうして、一晩空けただけなのにすごく久々のように感じるわが家に帰ってきた。落ち着くけれど、暖房も使えないここは、やっぱり寒くて寂しい。
でも、これが私の日常なのだ。昨日のような非日常を、本気で恋しがってはいけない。
しばらくすると業者の男性がやってきて、さっそく点検と修理を始めた。
それ自体は午前中のうちに終わり、これでまた電気が使えるとほっとしたのもつかの間……。
思いもよらぬ新たな問題が浮上し、私は途方に暮れることになったのだ。
『えぇっ、家電を買い替えなきゃいけない!?』
「そうなんだって……。どうしよう七恵~~」
業者さんが帰ったあと、たまたま電話をかけてきてくれた七恵に、ただいま泣きついているところ。
彼女は副社長とのことを詳しく聞きたくて電話をしたらしいのだけど、今私はそれどころではない。
「よくわかんないんだけど、ブレーカーの中の分電盤ってやつがかなり劣化してたみたいで、漏電したせいで冷蔵庫と洗濯機まで壊れちゃったらしくて」
『そんなことになるの!?』
「なるみたい……電気は復旧したけどどっちも動かないもん」
そうして、一晩空けただけなのにすごく久々のように感じるわが家に帰ってきた。落ち着くけれど、暖房も使えないここは、やっぱり寒くて寂しい。
でも、これが私の日常なのだ。昨日のような非日常を、本気で恋しがってはいけない。
しばらくすると業者の男性がやってきて、さっそく点検と修理を始めた。
それ自体は午前中のうちに終わり、これでまた電気が使えるとほっとしたのもつかの間……。
思いもよらぬ新たな問題が浮上し、私は途方に暮れることになったのだ。
『えぇっ、家電を買い替えなきゃいけない!?』
「そうなんだって……。どうしよう七恵~~」
業者さんが帰ったあと、たまたま電話をかけてきてくれた七恵に、ただいま泣きついているところ。
彼女は副社長とのことを詳しく聞きたくて電話をしたらしいのだけど、今私はそれどころではない。
「よくわかんないんだけど、ブレーカーの中の分電盤ってやつがかなり劣化してたみたいで、漏電したせいで冷蔵庫と洗濯機まで壊れちゃったらしくて」
『そんなことになるの!?』
「なるみたい……電気は復旧したけどどっちも動かないもん」