小さな恋嘘
可愛い人
「未央奈っ!起きろっ!」
「……なに?」
あれからうちは爆睡してしまったらしく。今は昼休み、って!
「お弁当っ!」
「ほらっ。パン買ってきといたから。」
壱がうちの好きなメロンパンとカレーパンをうちの机において自分の席に座る。
「ありがとう。」
「早く食べろよ。」
「………うん。」
そんなに早く紗英ちゃんに会いたいん?
「…なんか、もぅお腹いっぱいやから!紗英ちゃんとこ行こっ。」
「は?お前食えよ。」
そんな優しさいらんねん。
「いいから。朝のお礼早くしたいし!なぁ?行こっ!」
うちは無理やり壱の腕を引っ張って4組に向かった。
本間は行きたくないけど…壱のためやったらいいかもとか思ってる自分もおった。