小さな恋嘘



「んん…」


目が覚めると………空は夕焼け?


何時?!
携帯で時間をチェックする。4時35分。


「授業全部終わってる」


って言っても授業なんて出る気なかったけど。


「はぁ。」


苺花ちゃんも何で起こしに来てくれへんかったんやろ?…ってめんどくさいからか。


「はぁ…」


またため息をついて教室に戻る。


教室には夕日が射し込んでて、そこには壱がおった。


「なにやってるん?居残り?」


「……お前待っといたってんやん。」


「は?」


「昼からおらんし。お礼出来てないやろ?やから!」


「あっ。そっか…ありがとう。」


お礼…………か。
そんなんどうでもいいのに。



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