その灯火が消えるまで
ドキ
「ん?………ドキ?」
「ん?どしたの、貴也?」
「いや、なんでもない」
なぜだろう。
コイツが時折見せる凛とした顔を見ると、少しビビる。
結灯って、読めない奴だなぁ。
そう思って見ると、
「おっすー、なかぴょん!今日はちゃんと時間通りに来たよー!えらいっしょー!」
「あのなぁ梶原!それが普通だ!」
奴はいつものニヤニヤに戻って校門に立ってた先生に話しかけていた。
……やつにビビったのは気のせいかもしれない。