その灯火が消えるまで

翼はううっ、と呻く。


なんだなんだ?

何が言いたいんだ?


「振られたのよ」

そこに現れる瑠衣。


「あっ、瑠衣!」

翼は顔を真っ赤にして怒る。


「……振られた?」

「……そうだよ」

翼はモゴモゴと言う。


「しかもこいつ、2回も告ってんの!
中2で一回、高1で一回!」

「わああああっ!」

翼は瑠衣をがくがく揺する。

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