その灯火が消えるまで
そこではっとする。
『紹介するね貴也。
この美人な子は!私のオトモダチッ!
野沢瑠衣ちゃんですっ!』
『ははっ、よろしく貴也くん。
結灯の大親友の野沢瑠衣です。』
確かに親友だと言ったのは瑠衣であって、
結灯は一言も言っていなかった。
「……ね?結灯は二人で遊ぼうって誘っても、絶対に断られる。
一度だけ、『なんで?』って聞いたことあるのよ。
何て返ってきたと思う?
『私じゃなくて、他の子と親友になった方がいいよ』
って言われたのよ」
瑠衣はガン!と翼の座っている椅子を蹴る。