その灯火が消えるまで



は?




どういうことだ?




俺は玄関から校門を覗く。


「………美津」


校門には、確かに、よく知っていたあいつが寄りかかって立っていた。


「何の用だろうね?」

「でも、美人だよねー!」

何人か生徒が通りすぎていく。


見てみると、美津は話しかけたりされず、
遠巻きに注目されている。

ここが都会だと、みんなバンバン喋りかけに群がるのに。

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