その灯火が消えるまで


「…………っ!」


「俺、嘘吐くような奴は、
好きじゃないから」


美津は、目に涙を溜める。



「………っ!」



「もう、二度と来ないでくれる?

たとえ俺に合ってなくても、

俺はこの町と、
この町のやつらが気に入ってるんだよ」



「……………っ!もういい!」



美津は、走って出ていってしまった。


< 196 / 413 >

この作品をシェア

pagetop