その灯火が消えるまで
今でも覚えている。
入りたそうにもじもじする男の子がいた。
その子は一番に気付いて声をかけた。
なんて声をかけたかは分からないけれど。
もじもじしていた男の子は、笑った。
その男の子は少年たちと一緒に
楽しそうにサッカーを始めた。
それからは毎日。
その男の子はサッカーに来ていた。
気付くと毎日毎日、子供が増えていた。
あの少年はみんなの中心で笑い、
周りにもその明るさを振り撒く。
なんて素敵なんだろう。
人を明るくさせる笑顔、勇気。
誰かに笑顔をあげる側になりたい。
そう思ったんだ。