その灯火が消えるまで


「あーあー!早く俺の休憩時間来ねーかな~!」

「どこいく予定?」


そう聞くと、翼は少し顔を赤くして言う。


「………いや、予定、はないんだけどな。

その、……結灯と、休み時間が、被るんだ」


『結灯』


その一言に、一瞬ドキッ、とする。



「だから、一緒に回ろうって誘おうと思ってるんだけど、さ……」

「はあっ?! 」


「う、うぇ ?!」

俺の大声にビクッとする翼。



「………あ、すまん」

「……?お、おう………」


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