その灯火が消えるまで



俺は、校舎裏の人気のないところまで来て
腰を下ろす。


(………全然いねえし)


と、思ったら。





「うっ………」

誰かの、女の子の呻き声が聞こえる。


「大丈夫?」

これは、大人の男っぽい人の声。


俺は、その二人が来る方から見えないように、角になっている壁に隠れた。



具合の悪い子を、先生か来校者が運んできた?

でも、なんで保健室じゃなくてこんな人気のない所に?



頭のなかで色々考えていたら。

< 215 / 413 >

この作品をシェア

pagetop