その灯火が消えるまで


二人で校門に近付くと。



校門に立っていた中学生と目が合って。

中学生ははっとしたように体をもたげる。



「ゆうちゃん!」

「ゆうちゃん?」

と、中学生が見てる先に目をやると。


「…………灯理(とうり)」

結灯はあっ、て感じに見てる。



「…………え、誰?」


「ゆうちゃんっ!」


がばっ!


そいつは結灯に覆い被さって抱き締めた。


「…………?!」


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