その灯火が消えるまで
「………で?ゆうちゃん。こいつ、誰?」
「……あ。……その、ねぇ」
結灯はなぜか焦ってるように見える。
「同じクラスの朝倉貴也です。」
そう言うと。
「…………お前が、貴也」
目を見開いて、低い声で、俺を睨む灯理。
「………え?」
「ゆうちゃんは俺と帰るので一人で帰れ」
ぺっ!て感じに智理は俺に言葉を吐いて。
「………ごめんよ、貴也!じゃねっ!」
「ゆうちゃん!しゃべりかけんな!」
灯理は結灯を引っ張って、
二人で仲良く(?)帰ってしまった。
…………なんなんだ、いったい?