その灯火が消えるまで
ところで。
本日は雨。
そして今は昼休み。
高校生のはずの俺たちは、
なぜかてるてる坊主を作っている。
誰が提案したのかなんて、一人しかいない。
「見てみてー、貴也。この顔、かわいくできてるっしょ」
「あーそうだねそうだね」
「ひどい!なげやりな返事!」
結灯だ。
最初は俺ら4人が作り始めて(俺は途中まで見てただけだったけど、結灯に参加させられた)、
だんだんクラスメートたちが混ざってきた。
今は窓際にクラス全員分がぶら下がっている。