その灯火が消えるまで

机の前まで行って、開けようとしたとき……




「ないよ」


「っ?!」


後ろから声がした。


「………お、おまえっ……」


気付かなかった。

心臓がバクバクしてる。



振り向くと、そこにいたのは目的の人。



そいつはにこっ、と笑って。





「来ると思ってた。

朝倉貴也くん」



はっきりと、俺の名前を口にした。





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