その灯火が消えるまで
翼や瑠衣、遊びに誘ってくれるクラスメートたち。
今、俺の周りにいる奴らは、みんな結灯のおかげだ。
最初の自己紹介のときに初めに話しかけてくれたのは結灯。
毎日さりげなく俺に話題を振って、
クラスの人と話すきっかけをくれてたのも
クラスみんなで遊ぶ計画を立ててくれたのも、結灯。
俺の過去への苦い気持ちも、
取り去ってくれたのは結灯。
俺はまた、大好きだったサッカーをやろうと思えた。
蛍太郎っていう、新しい家族をくれたのも
母さんから隈がなくなったのも。
俺が結灯と話す度に、心が温まったのも。
結灯を好きになったのも。
俺がこの地に来てからの幸せは、
全部あいつのおかげだ。