その灯火が消えるまで


「お前が、俺の領域にズカズカ踏み込んできて、好きなように荒らしてくれた。

お前が、俺を変えたんだよ。

勝手にな」


「………………」




だから。



「だから、俺はお前にがやり返す。

今度は俺が、
お前の領域を踏み荒らす番だ」


結灯はまだ、振り向かない。




「お前、本物のバカだよな」




「バカ?!」

ぐるんっ!と振り返る結灯。

まさか今の場面で言われると思ってなかったんだろう。


< 330 / 413 >

この作品をシェア

pagetop