その灯火が消えるまで



俺は、ふー、と息を吐いて。


「………何? 結灯」



結灯はゆっくりと、口を開いた。






「私を、最後まで見る覚悟が、ある?」






『最後まで』



それが指すのはたぶん、いやきっと、


『結灯が死ぬまで』。




目を逸らさずに。

逃げずに。




『最後まで』、結灯と向き合えるか。





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