その灯火が消えるまで


「じゃあ、付き合ってくれる?」

「………う、うん」


二人で、てれっ、とする。



ちらっ、と結灯を見ると、
少しだけ頬が赤い。



………かわいい。



触れたい

頭撫でたい

キスしたい



美津と付き合ってたときは、こんなこと微塵も思わなかったのに。



今ははっきりと、したいことがある。




結灯が、俺の彼女。


嬉しい。




「……一緒に入院してた叶多のこと、好きなんだと思ってた」


「………え?」


結灯が、顔をあげる。



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