その灯火が消えるまで
「……俺らの親も、最近毎晩泣いてるんだ。
『あの子にどういう顔して会えばいいの』って。
ゆうちゃんはきっと、そんな俺たちを分かってるんだ。
………だからみんなの前で笑うし、平気なふりをする。
……………だから、友達を遠ざけるんだ。
みんなの、弱った自分を見た悲しそうな顔を見たくないから」
こういうことだったんだ。
結灯が今まで言っていたこと。
すとん、と府に落ちる。
だって、俺は今、
こんなにもショックを受けているのだから。