その灯火が消えるまで
結灯は、どんどん悪くなっていった。
「痛い、痛い!
あああああああっ!」
痛がって暴れる回数が増えた。
最近は、寝てるか暴れるかだ。
「灯理?!」
「た、貴也……」
結灯が暴れる度、灯理は青ざめて涙を流す。
何もできない俺と灯理は、ただ青ざめて、
結灯が痛くないように祈るしかなかった。
「…………た、かや?」
気を失って。
起きた結灯は、ぼんやりと俺と灯理を見上げる。
「わ、たし………」
「いやー、また暴れてな!灯理!」
「そうそう!まったくゆうちゃんは手がつけらんなくて困る!」
二人で冗談目かして、笑う。