その灯火が消えるまで
それで余計に安心して、怖くなって。
「怖い、怖いの」
自分の心が、むき出しになる。
「何が怖い?」
「………死ぬのが、怖い!」
目からは熱いものがどんどん流れる。
「私が、いなくなったら、だんだん私のいない世界ができる………!
瑠衣も翼も、クラスのみんなも、はるちゃんもお母さんお父さんも、灯理も、貴也も!
みんなが、私を置いてっちゃう。
忘れちゃう………!
私は、どこに行くの?
死ぬのが、怖い!」