その灯火が消えるまで
番外編
「蛍太郎、散歩行くぞ~」
僕を呼ぶ、大好きな人の声。
「ワンッ!」
やったー!お散歩だ!
その人に向かって、全力ダッシュ。
そしてどつく!
「いてえっ!」
ご主人の悲鳴。
「お前なぁ、いつになったらその突進癖は治まるんだよ」
ご主人は僕の頭をぐりぐり撫でる。
いつまでもやるもん。
こうやってご主人に撫でてもらいたいんだもん。