その灯火が消えるまで



僕の名前は蛍太郎。

爽やかな毛並みがチャームポイントの、
朝倉家の番犬なのだ!



「ほら、散歩行くぞ」


と、僕の紐を引っ張るのは僕のご主人、
朝倉貴也。



僕とご主人が玄関を出ようとすると、


「いってら~」

奥のリビングから、ご主人のママが顔を出して手を振る。


「わんっ!」

行ってきますのつもりで、ママにお返事。


僕、えらい!




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