その灯火が消えるまで
『ワンッ!ワンッ!』
僕は何度も、何度も叫んだ。
『わああああ!△△が死んじゃった~!
私のせいだ~!』
『ごめんね△△ー!』
女の子たちが向こうから叫んでる。
僕はまだ死んでないよ!
だから助けて!
ねえ!
何度も何度も叫んだ。
だけど、その子たちはどんどん遠くなって、見えなくなった。
何度も何度も鳴いたけど、誰も助けてくれなくて、僕は声がでなくなった。
怖いよ、痛いよ、誰か助けて。
おかあさん、会いたいよ。
だんだんと段ボール箱の底が冷たくなってきて。