その灯火が消えるまで


「………別に、おまえには…関係ないだろ」


俺は、気まずくなって目をそらす。



「………関係ないよ」


結灯が答える。



「………」

「………」





ケロケロケロケロ…


カエルの大合唱が聞こえる。



「……クゥン」


蛍太郎が俺の足に、悲しそうな声をあげながらすり寄る。





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