その灯火が消えるまで



「貴也くん、幹歩くん」



ある日の昼休み。

俺も幹歩も、部活の時間は全力でやりたいから、昼休みは図書室で勉強の時間だった。



そこに現れたのが、美津。



「いつもお疲れさま。サッカーも勉強も、本当にすごいね」


「………はあ」

「………ありがとう」



急に誉めてきてなんだコイツ?


そう思った。



「私、同じクラスの春日美津(かすが みつ)。

知ってるかな?よろしくね」

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