その灯火が消えるまで


なんとなく、そうかもしれない。



俺にやたらとくっついたり。

俺を見て嬉しそうに笑ったり。



そう思ったことはけっこうあった。





「私、貴也の妹じゃないよ」

「は?」



いつもの三人の勉強会。

穴場の図書室は、全く人がいない。



幹歩は、教室に忘れ物を取りに行っていた。



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