truth
「お嬢ちゃん、出来ましたよ。これで、どうですか?」
「…完璧。さすが。」
…結局一時間くらい着替えさせられ続けて
今着てるのは黒いワイシャツ…に黒いスーツみたいなズボンに
…何故に赤いネクタイ?
なくね?
「あの…お嬢様…いくらなんでも」
「似合ってるから…いいよ」
はいっとカードを店員さんに渡して勘定をすませている
「コレ、スーツです。」
スーツの入った紙袋を男の人が俺に渡す。
「どうも。」
「全然変じゃないですよ。いつもスーツだから見慣れてないだけですよ。」
「でも…赤いネクタイ…。今から墓参りに…。」
「別に構わないよ。ジャニーズみたいでいいじゃん。気にしすぎ。」
「ジャニーズみたいで…って赤いネクタイ…がですよね?」
「自分だと思った?」
「…思いませんよ。」