truth







「お嬢ちゃん、出来ましたよ。これで、どうですか?」



「…完璧。さすが。」




…結局一時間くらい着替えさせられ続けて


今着てるのは黒いワイシャツ…に黒いスーツみたいなズボンに


…何故に赤いネクタイ?
なくね?






「あの…お嬢様…いくらなんでも」



「似合ってるから…いいよ」



はいっとカードを店員さんに渡して勘定をすませている




「コレ、スーツです。」



スーツの入った紙袋を男の人が俺に渡す。



「どうも。」


「全然変じゃないですよ。いつもスーツだから見慣れてないだけですよ。」




「でも…赤いネクタイ…。今から墓参りに…。」



「別に構わないよ。ジャニーズみたいでいいじゃん。気にしすぎ。」




「ジャニーズみたいで…って赤いネクタイ…がですよね?」




「自分だと思った?」




「…思いませんよ。」




< 104 / 141 >

この作品をシェア

pagetop