truth




「隼人!」



公園の向こうから手を振りながら走ってくる





相変わらず変わらない笑顔




なんか腹立つ




でも憎めない




嫌いなのに




五月にあえて、嬉しがってる自分がいる




矛盾してるよな…俺



でも、お嬢様を泣かしさえしなけりゃ


俺と五月は、今でも

親友同士だったかもしれない



「ごめん。俺が呼び出したのに俺が遅れて…」




「別に…。それに分かってたよ。お前が遅れてくんの。」



いつもそうだ、遅れてくるんだ。




こいつは時間通りに来たことがない




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