truth
その日の夜…。
言われた通り車を出した。
来たのは蛍光灯が怪しく光る人気の無い公園。
彼女が乗ったブランコだけが
キイキイと鳴り響く…。
「懐かしい…。そういえば、ここに来たのは去年のクリスマス以来…かな?」
「…えぇ。あの時も、お嬢様の我が儘で。」
「まるで今も我が儘を言ってるみたいだ。」
口調を口にして反論してくる
「今は言われていないみたいですね。」
「嫌なら…無理に聞いてくれなくていい!」
「怒ってるんですか?」
怒ってるよな。
相変わらず面白い。
「怒ってる。」
真顔で返してくる。
「別に、嫌だと言ってませんが…駄目ですよ、人の話は最後まで聞かないと。」
「…隼人のバーカ!」