純情シンデレラ
「ん?なんだ、けんじょう君」
「あっ!あの・・ありがとうございました。待っててくれて」
「いや。それより、先月は悪かった」
「え?何がですか?」
「俺の足の捻挫が治ってなかったから、君はいけばなを休んだんだろ?」
「それはー・・・」
ばれてた・・・。
松本さんから顔をそらした私は、「そのとおりです」と認める代わりに、「もう治ったんですよね?」と聞いた。
「ああ。痛くもないし、いままでどおり歩けるし走れるぞ」
「そうですか・・・。良かった」と私が言ったとき、駅に着いた。
ホッとしている私と、なんとなく残念に思っている私が混在している。
でも!残念だと思っているのは、本当に“なんとなく”程度だ!
私は一人、心の中で「言い合い」ながら、松本さんと傘からパッと離れて、勢いよく「ありがとうございました!」と、そして最後は呟くように「・・傘」と言った。
「あっ!あの・・ありがとうございました。待っててくれて」
「いや。それより、先月は悪かった」
「え?何がですか?」
「俺の足の捻挫が治ってなかったから、君はいけばなを休んだんだろ?」
「それはー・・・」
ばれてた・・・。
松本さんから顔をそらした私は、「そのとおりです」と認める代わりに、「もう治ったんですよね?」と聞いた。
「ああ。痛くもないし、いままでどおり歩けるし走れるぞ」
「そうですか・・・。良かった」と私が言ったとき、駅に着いた。
ホッとしている私と、なんとなく残念に思っている私が混在している。
でも!残念だと思っているのは、本当に“なんとなく”程度だ!
私は一人、心の中で「言い合い」ながら、松本さんと傘からパッと離れて、勢いよく「ありがとうございました!」と、そして最後は呟くように「・・傘」と言った。