恋の音はすぐそばに
「お姉ちゃんが大切にしてる髪ゴムまで貸してくれたんです!」
「そうなんだ!…あれ、それ…」
じーっと髪ゴムを見つめる先輩。
その顔は何かを考えているようで、ここより遠くを見つめているように見えた。
「先輩?どうかたんですか?」
「っえ?う、ううん、ちょっと考えごとだよ〜っ!…あっ!映画館着いたよ!」
…明らかに何かを隠してる。
だけどそれを私が聞けるはずもない。
だって私と菜緒先輩は先輩後輩でお友達だから…。
「何を観るんですか?」
だから私は知らない振りをする。
「こ、れ♪」
それは私がずっと観たいと思っていた映画で、先輩と同じものが好きとわかってすごく嬉しいっ。
それから先輩は本当に紳士で。
『女の子にお金を払わしたら男が腐る!!』と映画代を出してくれて、その上ポップコーンまで買ってもらってしまった。
今日出してもらった分、次は私が何か返そう!
「そうなんだ!…あれ、それ…」
じーっと髪ゴムを見つめる先輩。
その顔は何かを考えているようで、ここより遠くを見つめているように見えた。
「先輩?どうかたんですか?」
「っえ?う、ううん、ちょっと考えごとだよ〜っ!…あっ!映画館着いたよ!」
…明らかに何かを隠してる。
だけどそれを私が聞けるはずもない。
だって私と菜緒先輩は先輩後輩でお友達だから…。
「何を観るんですか?」
だから私は知らない振りをする。
「こ、れ♪」
それは私がずっと観たいと思っていた映画で、先輩と同じものが好きとわかってすごく嬉しいっ。
それから先輩は本当に紳士で。
『女の子にお金を払わしたら男が腐る!!』と映画代を出してくれて、その上ポップコーンまで買ってもらってしまった。
今日出してもらった分、次は私が何か返そう!