恋の音はすぐそばに
「菜緒くん…?」


「え?…心羽ちゃん?!」


なに?


どういうこと?


2人は知り合いなの?


そう尋ねたくても、2人はお互いを見つめ合って固まっている。


2人の間に流れる空気はとても気まずいもの。


2人の間に何があったの?


聞きたいのに…怖くて聞けないっ。


「…天音ちゃん」


「っは、はい!」


「ここが天音ちゃんの家なんだよね?」


「そうですが…」


菜緒先輩?


何を聞きたいんですか?


「どうして天音ちゃんの家から心羽ちゃんが…?」


あ…それを聞きたかったんだ。


私と心羽は姉妹だけど、そこまで似てないから。


「心羽は…」


「天音は私の妹よ」


私の言葉を遮って、心羽はそう答えた。



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