恋の音はすぐそばに
「ただいまー」


「あっ!おかえり〜!」


「…心羽?今日は早いんだね」


「もぉ!お姉ちゃん、でしょ?」


頬を膨らませて怒る姿はとても高校2年生には見えないや。


心羽-コハネ-は私の1つ上のお姉ちゃん。


胸下まである黒髪は女の子が憧れるくらいサラサラで、地元でもすごく有名な進学校に通ってる。


料理も出来て勉強も出来て。


その上、スカウトされるくらい美人さん。


なのに妹の私は料理も出来ない、頭も悪いし、可愛くもない。


私みたいなのに恋をされても菜緒先輩は迷惑かもしれない。


だけど…この恋を諦めることは出来ない。


だって、初めて好きになった人だから。


まだ熱が冷めないのに、諦めることは、違う人を好きになることは出来ない。


私はこの先もずっと菜緒先輩に恋し続けるんだろう。


例え、この恋が叶わなくても。


だから…菜緒先輩に恋をすることだけは…想うことだけは許して下さい。





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