恋の音はすぐそばに
「大丈夫だよ。菜緒くんには友達以上の思いはないし、それは菜緒くんも一緒だから」
「なんでわかるの?」
「いろいろとあったからね」
そう言う心羽は悲しそうな顔で笑っていて。
いつもの私なら笑えてないよって突っ込むんだけど、その顔を今見てしまうと何も言えない。
これ以上は聞いてはいけない。
そう思うんだけど…。
「最後に一つ聞いていい?」
「いいよ、何でも聞いて」
その言葉には苦笑いだよ。
何でもはさすがに聞けません。
「心羽と菜緒先輩は知り合いなのに、どうして私は今まで会ったことなかったの?」
菜緒先輩と出かけたあの日からの疑問。
高校が違う2人が知り合いってことは、2人が友達になったのは中学生の時ってこと。
菜緒先輩は自分の家も同じ方面と言ってた。
ってことは、中学が一緒で家も近所なんだよね?
だけど私が菜緒先輩のことを知ったのは高校の入学式で。
それはどうして?
「なんでわかるの?」
「いろいろとあったからね」
そう言う心羽は悲しそうな顔で笑っていて。
いつもの私なら笑えてないよって突っ込むんだけど、その顔を今見てしまうと何も言えない。
これ以上は聞いてはいけない。
そう思うんだけど…。
「最後に一つ聞いていい?」
「いいよ、何でも聞いて」
その言葉には苦笑いだよ。
何でもはさすがに聞けません。
「心羽と菜緒先輩は知り合いなのに、どうして私は今まで会ったことなかったの?」
菜緒先輩と出かけたあの日からの疑問。
高校が違う2人が知り合いってことは、2人が友達になったのは中学生の時ってこと。
菜緒先輩は自分の家も同じ方面と言ってた。
ってことは、中学が一緒で家も近所なんだよね?
だけど私が菜緒先輩のことを知ったのは高校の入学式で。
それはどうして?