恋の音はすぐそばに
「…大丈夫。菜緒くんは目を覚ますよ」
「でもっ」
「天音、菜緒くんにはね、中学生の時から叶えたい夢があるの」
「夢?」
菜緒先輩の夢…。
私は聞いたことがない。
それを心羽は知ってる。
2人の絆を垣間見て…悔しくて、でも羨ましくて。
複雑だ。
「うん、だから菜緒くんはこんなところで死なないよ」
〝だから大丈夫〟
そう言って笑う心羽は、いつもの心羽の笑顔で。
それが不安でいっぱいの私を安心させてくれたんだ。
まだ不安はあるけど…。
「…そうだよね。私、菜緒先輩を信じる」
「ん、それでこそ天音ね」
ニコッと笑う心羽に、私も笑い返す。
心羽の笑顔にすごく安心する。
だけどね、私は知ってるんだ。
それが心羽の強がりだって。
私を抱きしめるその手が、微かに震えていることを。
ごめんね、ありがとう…。
「でもっ」
「天音、菜緒くんにはね、中学生の時から叶えたい夢があるの」
「夢?」
菜緒先輩の夢…。
私は聞いたことがない。
それを心羽は知ってる。
2人の絆を垣間見て…悔しくて、でも羨ましくて。
複雑だ。
「うん、だから菜緒くんはこんなところで死なないよ」
〝だから大丈夫〟
そう言って笑う心羽は、いつもの心羽の笑顔で。
それが不安でいっぱいの私を安心させてくれたんだ。
まだ不安はあるけど…。
「…そうだよね。私、菜緒先輩を信じる」
「ん、それでこそ天音ね」
ニコッと笑う心羽に、私も笑い返す。
心羽の笑顔にすごく安心する。
だけどね、私は知ってるんだ。
それが心羽の強がりだって。
私を抱きしめるその手が、微かに震えていることを。
ごめんね、ありがとう…。