恋の音はすぐそばに
「お、お姉ちゃんに…写真送ったら恋占い出来るって…」


「それで恋占いしちゃう君は素直でいい子だね」


ボンッと顔に火がつく。


うぅ…恥ずかしいっ。


「…君、よく空き教室から中庭見てる子だよね?」


ば、バレてる?!


なんで…って、あんなに毎日見てたら気づきますよね。


「いつも真剣に見てるな〜って気になってたんだ」


「真剣にというか…す、すごく楽しそうだったので…」


嘘半分、本当半分。


楽しそうだったのも理由だけど、本当の理由は菜緒先輩、あなたです。


なんて本人にはさすがに言えないのだけど。


「でも何で空き教室?」


「あ、その…」


なんて答えよう。


あそこが1番見やすかったから?


いや、でもそれだと菜緒先輩が目的ってバレちゃうかも。


どうしよう…。


私が言うのを迷ってることに気づいたのか、菜緒先輩は。




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