失恋相手が恋人です
出会い
梅雨明けにはまだ早い6月下旬。
最近続いていた雨が休憩するかのように、今日はカラリと晴れた。
もう夏本番、というような青い空と強い陽射しの中、私は教科書を抱えて急ぎ足で食堂に向かう。
二限目が終わった後のため、大学構内にいる学生たちの殆どが食堂に向かっている。
食堂入り口にずらっと並ぶ自動販売機の壁を抜け、ガラス張りになっている食堂に足を踏み入れる。
予想以上の混雑に戸惑いながら、周りをキョロキョロ見渡す。
「沙穂、コッチコッチ!」
明るい大きな声が聞こえる。
前方を見ると同じ学部の友人、伊川萌恵がテーブル席から立ち上がって手を振っていた。
「萌恵~」
探し人が見つかった私はほっとして、萌恵の方に向かう。
最近続いていた雨が休憩するかのように、今日はカラリと晴れた。
もう夏本番、というような青い空と強い陽射しの中、私は教科書を抱えて急ぎ足で食堂に向かう。
二限目が終わった後のため、大学構内にいる学生たちの殆どが食堂に向かっている。
食堂入り口にずらっと並ぶ自動販売機の壁を抜け、ガラス張りになっている食堂に足を踏み入れる。
予想以上の混雑に戸惑いながら、周りをキョロキョロ見渡す。
「沙穂、コッチコッチ!」
明るい大きな声が聞こえる。
前方を見ると同じ学部の友人、伊川萌恵がテーブル席から立ち上がって手を振っていた。
「萌恵~」
探し人が見つかった私はほっとして、萌恵の方に向かう。