ここで愛を語ろうじゃないか!
確かに、今、悪阻が酷いらしい。
食べれるものも限られていて、スーパーに行くのもしんどいって言っていたな…
今月がいつもより赤字だったのは、自分が外に余り行けないから、米や晩酌用の酒とかをまとめ買いしたとか……
部署で結婚退職する子が居て、送別会の参加費を催促した時に、手持ちがなかった事から喧嘩が勃発したんだ。
いつもの紫乃ならば、少しばかりの手持ちの余裕は確保してくれていた。
「しかし、紫乃ちゃんが伊野尾の奥さんになるって聞いた時はびびったなー
お前が話すまで、誰にも言わずにいてくれたんだよな…
口の堅い、良く出来た女だと思ったよ。
社内恋愛もいろいろと難しいわけじゃん。
結婚までいけばいいけど、別れたら気まずいだけだろ?
伊野尾の事、ちゃんと信じているから秘密も守れたんじゃない?」
「えっ、あっ、まぁ、そりゃ…」
ーー全くその通りだーー
田崎がいう通り、俺と紫乃の出会いは社内恋愛。
普段は外回りの多い営業職の俺が、たまたま社員食堂で昼食を取っていたら、経理課の新入社員だった紫乃が運んでいたうどんがお盆からひっくり返り、俺のスーツがうどん汁で滴る事件から始まった。
『何してくれる!この女!』
と思ったら、申し訳なさそうに何度も謝り、終いには泣き出してしまった紫乃に何にも言えなくなって……
むしろその姿が健気で可愛いくて……
このアクシデントが、俺にとっては、むしろチャンスだったわけで……
これがキッカケで付き合い出したんだよな…
最初に惚れたのは、間違いなく俺だ。
一目惚れだったんだ。
食べれるものも限られていて、スーパーに行くのもしんどいって言っていたな…
今月がいつもより赤字だったのは、自分が外に余り行けないから、米や晩酌用の酒とかをまとめ買いしたとか……
部署で結婚退職する子が居て、送別会の参加費を催促した時に、手持ちがなかった事から喧嘩が勃発したんだ。
いつもの紫乃ならば、少しばかりの手持ちの余裕は確保してくれていた。
「しかし、紫乃ちゃんが伊野尾の奥さんになるって聞いた時はびびったなー
お前が話すまで、誰にも言わずにいてくれたんだよな…
口の堅い、良く出来た女だと思ったよ。
社内恋愛もいろいろと難しいわけじゃん。
結婚までいけばいいけど、別れたら気まずいだけだろ?
伊野尾の事、ちゃんと信じているから秘密も守れたんじゃない?」
「えっ、あっ、まぁ、そりゃ…」
ーー全くその通りだーー
田崎がいう通り、俺と紫乃の出会いは社内恋愛。
普段は外回りの多い営業職の俺が、たまたま社員食堂で昼食を取っていたら、経理課の新入社員だった紫乃が運んでいたうどんがお盆からひっくり返り、俺のスーツがうどん汁で滴る事件から始まった。
『何してくれる!この女!』
と思ったら、申し訳なさそうに何度も謝り、終いには泣き出してしまった紫乃に何にも言えなくなって……
むしろその姿が健気で可愛いくて……
このアクシデントが、俺にとっては、むしろチャンスだったわけで……
これがキッカケで付き合い出したんだよな…
最初に惚れたのは、間違いなく俺だ。
一目惚れだったんだ。