桜龍
そうなると、考えられることは

『自分たちが初代だと知られたら助けを求められる可能性もあるかも知れないからって考えもあるんだよね?』

「まぁな、たとえ俺ら初代の事を知ってても絶対に俺らは助けないけどな!」

そりゃ、そうだ…

初代に助けてもらわないとやっていけない族ならいらないだろうし、すぐ潰れるだろう…

『まぁ、たっくんが創設者なら大丈夫そうだね…』

たっくんはにっこり笑って頷き、もう一度真剣な顔に戻った

「問題なのがもう一つの族、刹鬼(せっき)この族が荒れ放題で薬や女にも手を出す奴らだ…この学校にも潜入しているという情報もある」

って、おい!

『潜入してることが、分かってんならどーにかしろよ!』

お前の学校だろうが!!

「どうにかしたいのは、山々なんだがな…向こうには優秀なハッカーを雇ってるみたいでなんだよ、それで、なかなか情報が入らないんだよ」

向こうもここのトップをとることに対して容赦しないんだろう…

『まぁ、なんでもいいよ、ここで高校3年間過ごせれれば…』

どの道3年後にはもう一度戻らなければならない…

「でもよ!紘は負けねぇだろ!自分で処理も出来るだろうし!」

そうだろうけど…

『ケンカはもうやんないよ』

ここでも、問題を起こすわけにはいかない…

「えっ!それはヤベェよ!」

たっくんに驚かれ、

「そうっスよ!俺らもできる限り守りますが四六時中守ることなんて出来ないんスから!」

あきちゃんも、たっくんの意見に賛成している

別に守ってもらわなくとも自分の身は自分で守れる

『大丈夫、なんとかなるよ…』

たっくんもあきちゃんも心配そうに顔を見合わせるけどあたしが言ったことを曲げないことは知ってる2人だから同時にため息をつき

「なんか、あれば俺らがなんとかするから頼ってこい!なっ!」

「俺らは何があっても紘さんの味方ッスから!」

この2人はあたしが小さい時から知ってるし、家族のように育ったから信頼してる…

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