桜龍

歓迎会

白龍と出会い、毎日一緒にいるようになった

何事もなく過ごした

歓迎会をする日が来た

いつも通り車でみなくんのお店へ向かった

――ガラッ

「ママー！」

ゆうくんがすぐにあたしに駆け寄り抱きついてきた

今日は１階で歓迎会をするらしい

いつもなら襖で区切られてる部屋が今日はすべて外され大きな一部屋となっていた

「紘っ！コッチだよ！」

翔音が手招きをしてくれた

『ごめんね、遅くなっちゃって…』

今日は帰り際にあきちゃんに資料作りを頼まれ手伝っていた

「いいよー！はいっ！」

飲み物の入ったグラスを渡された

「じゃあ、みんな乾杯しようかっ！」

涼の掛け声でみんなで

「「「「かんぱーい！」」」」

乾杯をした

みんな楽しそうに騒いでいる

「紘っ！」

みなくんが隣へ来た

『ん？何？』

みなくんは玲音と翔音を見ながら

「会えてよかったな…あの2人と…」

あぁ、そう言えばなんか言ってたね

『あの2人の事だったんだね、みなくんが言ってた事…』

結構気になる言い方したからねー！

「言ってもよかったんだが、やっぱり人の口から聞くより実際に会って実感した方がいいと思ったからな…あの2人も会いたがってたしな…」

仲良く騒ぐ2人を見ながらみなくんが言った

きっと、みなくんにとったらあの2人は弟みたいなものなんだろう

みなくんの視線がそれに似た感じをしている

まぁ、あたしにとっても大切な人には変わりない